蚊取り線香の活用方法

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蚊取り線香の季節が終わっていく
普通は蚊取り線香=夏 蚊取り線香=蚊 だろう
でも私は蚊取り線香=大便だ

耐えられないようなうんこの臭いが部屋に漂っていた時
蚊取り線香を使った
窓を開けても、消臭剤を使ってもどうやっても消えない大便の臭さ
その匂いに勝てるのは、蚊取り線香だった
窓を閉め切り、10センチほどに折った蚊取り線香を
部屋のあちこちで火をつける
火事にだけは気をつけながら
部屋が真っ白になるほどになるくらいまで待ち、
その後窓を開けると、蚊取り線香の煙と共に便の臭いがなくなる
代わりに、部屋は蚊取り線香の臭いに変わる

天国に旅立った祖母が、まだ家にいた時
足腰に問題はなく、介助も介護も必要なかったものの
便の粗相があるようになった
トイレや廊下などに落ちている、祖母の忘れ物は
酷い臭いをさせていた
掃除をしても消えない臭いだけが悩みだった時
発見したのが、蚊取り線香だった

私は蚊取り線香の香りが好きで
夏は蚊取り線香を使っていた
立ち上る煙と香りが好きだった
でも、部屋が臭くなるからと嫌う人もいた

祖母の便の臭いに悩み、いろいろ試していた時
試しに使ってみた蚊取り線香は、効果てきめんだった
便の臭いは消えた
ものすごい蚊取り線香の香りと引き換えに
でも私には嬉しい発見だった
もともと蚊取り線香の香りは好きな方だったし
何より、便特有の強烈な臭さが消えたのは素晴らしかった

それ以来、祖母の忘れ物が臭った時には
いつも蚊取り線香を使った
一年中蚊取り線香を用意しておいた
その結果、私の蚊取り線香の記憶は大便になった

祖母はその後天国に旅立った
蚊取り線香を見ると祖母を思い出す
祖母にしてみれば、そんなことを覚えておいてほしくはないだろうけど

そろそろ夏も終わっていく
もう一年中蚊取り線香を用意しておく必要はない
蚊取り片づける
来年の夏まで、しばらくのお別れ
夏とうんこの思い出と共に




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