お鮨

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死ぬまでにやってみたいことの1つ
回らないお鮨を食べたい

年は重ねているものの、人生経験は少ない
今までそういう高級店には行ったことがない
でも、これからはやりたいことをやっていこうこうと決めた
だから、行ってみよう

おまかせコースで15,000円
高い。高いけど
今日ばかりは値段は気にしない!
そう自分に言い聞かせて
ドレスコードはあるのかな?
私の服はこれでいいのかな?
とか不安がいっぱいだけど、自分なりにおしゃれをして
いざ!

おいしかったー!
緊張したー!
すごかった!

こんな子供みたいな感想しか出てこなかった
美しく繊細な表現で、美味しさを伝えようなんて思っていたけど
無理だった
ただただ感動した
それくらい、1つ1つが素晴らしくて
飲み込んでしまうのがもったいないくらいだった

カウンターに座り、目の前で完成していくお鮨が、一種のエンターテインメント
なので、1人で食べていても飽きることなく時間が過ぎていった
あっという間の時間だった

知らないことを経験する時
頭の中でいろいろ考えてしまう
でも、それはほとんど杞憂に過ぎない
今回もそう

お鮨を食べに行こうと誘える友人もいない
なので、一人のディナー
1人だなんて、大丈夫かな?とか
変に思われないかな?とか
コース料理だけど退屈かな?とか
行く前はいろいろ考えてしまって不安になっていた
でも、それは考えすぎだったと分かった

暇なんてことは全くなくて
ゆっくり、美味しものを食べる
誰とも、何も話さず、お鮨の味を堪能する
今までの人生で経験したことがない
ただ、目の前にある食べ物だけに集中する
そんな時間だった
最高に贅沢な時間だった

怖いのはクレジットの支払いだけ
それでも、しっとりとした満足感があった
ずっとやってみたいと思ったいたことが、拍子抜けするほどに簡単にできる
悩むほど難しいことなんてない
難しくしているのは、自分自身なんだろな

行ってよかった
私の空っぽな人生のアルバムに
1つ思い出が作れた

こうやって1つ1つやりたいことをやっていこう

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